外来アミラーゼ検査に併せた「ジアスターゼ活性値検査」の推奨について
昨年7月、当協議会では、偽物はちみつを検査する方法として、新たに開発された「外来アミラーゼ検査法(Native-PAGE法)」の利用を会員及び賛助会員の皆様に推奨いたしました。
この外来アミラーゼ検査法は、シロップ混入で低下するジアスターゼ活性値を偽装するために添加されている「微生物由来のアミラーゼ」(外来アミラーゼ)を電気泳動解析法により簡便に判別する方法です。
このため、この外来アミラーゼ検査法では、シロップだけを添加して微生物由来のアミラーゼを添加しない場合に対応できないことから、偽物はちみつの流通をなるべく防ぐためには併せてジアスターゼ活性値の検査が必要ですので、今般、会員及び賛助会員に対して、外来アミラーゼ検査の結果が「不検出」であった場合、併せてジアスターゼ活性値の検査も実施して、採蜜国で定めている基準値以上であることを確認することを推奨いたしました。
なお、中国では業界基準(GH/T18796-2012)が原則4以上、例外の柑橘類のはちみつ、ライチはちみつなどは2以上と定められていますし、コーデックス及びEU規則では、原則8以上、天然酵素の濃度が低いはちみつは3以上と定められています(EU規則では例外規定の例として柑橘類のはちみつをあげており、同時にHMF が15mg/kg 以下も条件としています。)。
また、ジアスターゼ活性値の検査方法については、中国では、コーデックスが採用するAOAC958.09に準じた検査法(GB/T18932.16-2003)を採用していますが、会員又は賛助会員各社がより簡便な検査方法の①ファデバス法、又は②アミラザイム法を採用して原料蜜のジアスターゼ活性値を管理することは可能であることを周知しました(当協議会会員が実施したところ、AOACの測定値と比べて、ファデバス法の測定値は高く、アミラザイム法の測定値は低く計測されましたので、採用する検査法によってこのような傾向があることに留意が必要です。)。
ファデバス法、アミラザイム法の概要は次の文書を参照してください。
ファデバス法の概要(PDF)
アミラザイム法の概要(PDF)
ご不明な点がありましたら、当協議会事務局までお問い合わせください。