1歳未満の乳児にはちみつを食べさせてはいけないの?
答 ボツリヌス菌という自然界に存在する細菌の芽胞が、まれにはちみつに入っ ていることがあります。乳児の口から芽胞が入ると腸管内で発芽・増殖し、毒素を出して「乳児ボツリヌス症」を発症することがあります。1歳を過ぎれば腸の働きは整いますので問題ありません。
また、ボツリヌス菌の芽胞は120℃で4分間(あるいは100℃で6時間)以上の加熱をしなければ完全に死滅しないので、ご家庭での料理の材料にはちみつを使う場合にも1歳未満の乳児に食べさせないでください。
このような乳児ボツリヌス症の発生を防止するため、全国はちみつ公正取引協議会の会員は、はちみつ類の容器包装に「1歳未満の乳児には食べさせないで下さい。」等の文言を明瞭に記載すること、加熱処理すれば安全と誤解される表示をしないこと及び表示に用いる文字は背景の色と対照的な色にして視認性を高めるといった取組を行っています。